第313号 財務論 その3

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  第313号 発 行:株式会社船井総合研究所
       事務局:TEL 03-6212-2930 杤尾 圭亮
       E-mail:[email protected]
────────────────── 2,173部発行───

こんにちは!!週刊まちおこし 編集長のトチオです。
先日の新聞にいよいよ、都市圏の人口が日本人口の50%
を占めるまでになったという記事が載っていました。まち
おこしおの課題の一つは、この人々にいかに地域をうまく
PRするかにあります。

さて、そろそろGWです。都会の人々が動く季節です。
準備はいいですか?今日はそんな準備をすすめる皆様に送
る財務論No.3、粗利のお話です。

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        今週のコンテンツ

■ 今日からはじめるまちおこし実践ノウハウ 
           4月版 『財務論 その3』

■ 今月のまちおこし特集 4月版
        『 下吉龍一氏 インタビュー』
        
■ 今月のコンサルティング商品
        『 地域活性化 講演 』
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■ 今日からはじめるまちおこし実践ノウハウ 4月版
【財務論その3 粗利(あらり)】

こんにちは。古川です。本日は、沖縄から執筆をしています。
最近は、仕事があまりに多く、文字通り全国各地を飛び回って
いまして、先週は、移動時間のほうが長いのではないかという
ほどでした。

出雲→岡山→名古屋→飛騨

なんて1日で移動して仕事して、って「地域のサポート」頑張
ります。

さて、財務論。まちおこしで陥る、お金の話。初歩の初歩の
話しをしたいと思います。今日は、粗利の話しをしたいと思
います。


まず、わたし「粗利」という言葉を初めて聞いたのが27歳。
ちょっとついこの間のことなんです。大学院時代で研究に
没頭しているころ、財務のザの字も、粗利益のアの字も知
らなかったわけです。会社に入って初めて聞いた言葉です。
まったくもって意味が分からず、日常でこの言葉を使って
いる弊社の社員たちが、恐ろしい世界の人間とすら思いました。

恥をさらせば、「暴利を貪る」とはいいますが、その「暴利」
と「粗利」が漢字の性質上、字面上、同じようにすら感じてい
ましたので、粗利恐怖症でもありました笑。

財務諸表だって、見るのが恐ろしく「こんなのまったく分から
ん!」と逃げてはいたものの、それで経営コンサルタントが務
まるかと、暴利ではなく決算書関係の本を貪りました。懐かし
いです。

さて、暴利ではなく、ふつうの粗利の話しです。


○粗利=売上(販売価格)-原価(商品に直接掛かった費用)

ようするに、ケーキから材料費を引いた利益のことです。さて、
商売はいかに原価を隠すかそこに面白さがあるわけです。例え
ば、ブランドのルイヴィトンのバックは、原価が1万円を20
万円ほどで売る。接客、商品の質、アフターサービスはさるこ
とながら、粗利はがっぽり。ちなみにマクドナルドのドリンク
はみなほぼ同じ価格だが「オレンジジュース」は原価が高く、
粗利が少なくなるそうです。みんながオレンジジュースを頼む
と困るらしく、だんだんと、味が薄くなっていくらしい笑。ら
しい・・・でありますが、とにかく、いかに付加価値をつける
か。

ほぼ企業の存在価値=付加価値(詳しくは売上から外注を除く)
               =粗利

であるから、この粗利意識というのは非常に大切なのです。売上
よりも粗利なのである。

さて、そこで「まちおこし」「自治体」「地域」に目を向けまし
ょう。

今日は不可思議な現場の現象に出会いました。「どんなに赤字で
も給料が出る」「どんなに黒字でも給料は一定」「まずは、人
件費ありきである」

公務員の世界です。どんなに赤字が出ても人件費は確保され
法律上、人件費を下げることが出来ない。解雇もできない。そ
れゆえに、無能なお年寄り職員が多くなっている現状を指摘す
る声は世間に多いのです。


私からすれば間違っているといいたいわけですが、その人が
無能なのでなく、制度が無能なのです。公益性を追求する仕
事は「使命感」のみがモチベーションであります。最近では、
ゆがんだ使命感をもとに、赤字を垂れ流すのは明らかに間違
っているといえます。たとえば、収益性を約束できるはずの
「公営施設」であっても、収支が赤になろうと、そこで働く
人の給料は年齢が増えるにつれ増えるわけです。

赤字になろうが黒字になろうが一定。いつまでこの状態を放
置するのか。色々な制度があるが導入しない理由はなんだろ
うか。そして、突然に、国が、県が、お金がなくなったら、
いざ施設を閉めるとか、転職させるとかいうが、それそのも
のは行政も責任があるというシーンに多々出会いました。

独立しないニートな子どもに、不安だ不安だといって親がお
金を出し続け(補助金)て、いざ、親が金なくなったら急に、
おまえイエ出てけ!ってそりゃなんだね。という感じなわけ
です。

人件費⇒労働分配率⇒売上 を逆算していって、固定された
人件費から最低限の売上を出して、そこに目標を設定する。
本末転倒な世界がまかり通っているのが「まちおこし」の公
的機関です。基本的には、売上(収益、税収)、粗利がでて
いるから給料が決まるのである。

ある現場にて支援中、とてもディスカッションは熱くなりま
した。様々な感情的な要因もココロ駆け巡るわけです。苦し
いのです。

地域のひとはいいのに・・・・。

モチベーションをどう上げるか、モチベーション上げずも粗
利確保に走るか、ゲーム性を高めるか、ミッション性を高め
るか、機械人間と化させるか、ただ「仕事」が「人生」の醍
醐味といえるような「自信」を取り戻すことだけはしていき
たいわけです。

もう一度、粗利益の美学ということについて、次週に述べて
いきたい、そう思います。

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■ 今月のまちおこし特集 4月版
          『 下吉 龍一氏 インタビュー』
http://www.machiokoshi.net/100angya/reports/index.html

鹿児島からさらに車で30分南に下ると発見できるまち、
それが指宿です。

指宿といえば、砂蒸し風呂ですが、それに負けず劣らず、
地域活性化業界をにぎわしているのが、指宿で初めて
行われた道の駅PFIです。

PFIとは、民間の力(資金から運営ノウハウまで)を活用して
公共事業を行う施策ですが、当時の鹿児島県という地域で
それができる空気はありませんでした。

それを実現した立役者が今回の下吉氏です。

しかしリスクを恐れると考えられる市役所スタッフが
なぜPFIに携わるようになったのでしょうか?

下吉氏をPFIへと駆り立てたものはなんなのでしょう?

さらに下吉氏は、その先の未来に何をみるのでしょうか?

詳しくはレポートにて!!!

http://www.machiokoshi.net/100angya/reports/index.html
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■ 今月のコンサルティング商品 「地域活性化講演」
         
          
近頃、講演を依頼されます。この中でも特に顕著なのが
「事例を話して欲しい!!」
という要望です。

実際に色々な地域を回って、情報を集める事ができる
というのは、地域活性化コンサルタントの唯一かつ絶対
の強みです。

創造的破壊、もしくは破壊的創造と言われる
「イノベーション」こそが今後のまちおこしには必要
だと思いますが、残念ながら0から1は生まれません。

ですから、私達のようなたくさんの事例を持つものが
少しでもお役に立てる機会が講演なのでしょう。

ブログ 地域活性化コンサルタント日記!!
↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓
ブログ : http://blog.livedoor.jp/keisuketochio/

などをみていただき、面白そうな事例があれば、ぜひ
呼んでください。

そしてそのときの皆様の情報をまた全国にむけて発信
させてください。

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