第314号 財務論 その4

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  第314号 発 行:株式会社船井総合研究所
       事務局:TEL 03-6212-2930 杤尾 圭亮
       E-mail:[email protected]
────────────────── 2,173部発行───

こんにちは!!週刊まちおこし編集長の杤尾(トチオ)です。
本日は、富士北麓に来ておりますが、こちらは今が桜の季節。
まさに満開!!!!

日本列島、ところ変われば、、とは言ったもので、本当に一
つ一つの地域が異なる顔を見せてくれます。しかしながら、
一方で地域経営における原理原則は一つ。

今日もその一つ、財務論についてミッチリお伝えします。
それではどうぞ!!

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        今週のコンテンツ

■ 今日からはじめるまちおこし実践ノウハウ 
           4月版 『財務論 その4』

■ 今月のまちおこし特集 4月版
        『 下吉龍一氏 インタビュー』
        
■ 今月のコンサルティング商品
        『 地域活性化 講演 』
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■ 今日からはじめるまちおこし実践ノウハウ 4月版

             【その4 粗利率の美学】

「粗利率こそ企業価値」
「粗利率こそ商品価値」


こういう言葉があります。果たしてそうかな?と疑ったころも
私はあります。お客にとっては価格も安く粗利が低いほうがい
いと。また、かつて私は粗利のことをまったく知らず、粗い利
益なので暴利のことかと冗談でも思ったくらいで入社してまし
た。


たとえば

   価格(売上)-原価(材料費)=粗利益


簡単にいえば、
ルイビトンのカバンは1万円の材料費で20万円で販売。
×××社のカバンは1万円の材料費で2万円で販売。


さてどっちがよい?という単純なお話です。一般のお客様は、
価格を見ますが、企業間取引の場合は、価格ではなくてその
商品の原価を尋ねる場合が多いのです。


このコピー機2万円       (一般消費者)
このコピー機の原価はいくら?  (業者間取引)


業者はかんぐりをするわけです。そこで、一般消費者が「原価」
という概念を取り入れてもっと教育を施したら、その背景を考
えた価格設定に無謀なものが多いことにも気づきます。では、
安ければ安いほどいいのか。


否。


価格は安ければ安いほどいいわけではない。稲盛和夫が言うよ
うに「お役立ち高」という考えで行けば、お客様に最高の価格
を払っていただける商品価値(企業価値)にすることが、持続
可能な経営の前提です。そして、その利益を何に使うかという
ことを明確にしている企業ほど、企業価値があり、それを説明
している企業ほど顧客満足も高いでしょう。社会貢献でもいい、
商品開発への還元でもいい、土倉庄三郎(吉野林業の祖)がい
う、3分の1は国へ、3分の1は事業へ、3分の1は教育へと
いう考えが私は大好きです。


さて、話は戻ります。安ければ顧客にとっていいというのは、
間違いであり、顧客が払ってよいと思わせる金額にまで仕立て
ることが大切です。

では、原価をどう隠すか(見せないようにするか)、また価格
をどう高くするのか、これがポイントなわけです。当たり前と
いえば当たり前ですが。

粗利率を高めることの「美徳」をもう少し、経営の意識に取り
入れることは、悪でも何でもなく、美しい企業活動です。ホテ
ルの料理原価、製造業の原価、サービス業の時間管理原価など
など考えることはたくさんです。


ただし、その価値を高めるヒントとしては、仕入先を叩くとい
う手法でもってして企業価値を高めているだけで、表には出て
こない裏事情が多い、有名一流企業も多いものです。その中、
私は、この「原価」で最大のパフォーマンスをしてくれという
経営陣の姿勢が大切だと思っています。

1.一般消費者に原価の概念の教養を身につけさせる
2.粗利率こそ企業価値
3.価格は「お役立ち高」、矮小化する必要はない
4.原価を隠す(見せにくくする)努力をする
5.規定原価の中からの最大パフォーマンスの発揮させる
6.その利益は使用目的を明確にする
7.(                   )
  ↑自分でルール化してください。

このあたりが

理念なき利益は犯罪
利益なき理念は寝言

についての粗利率の世界におけるポイントでしょう。

もちろん、そのさきに固定費(一般管理費)の話にはなり、如
何に高い営業利益を出すかということもありますが、中小企業
においてはあまり関係ありません。とにかく「粗利率」の美学
についてもう一度確認したいところです。

それが「地域」の「美学」にもなるわけです。

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■ 今月のまちおこし特集 4月版
          『 下吉 龍一氏 インタビュー』
http://www.machiokoshi.net/100angya/reports/index.html

鹿児島からさらに車で30分南に下ると発見できるまち、
それが指宿です。

指宿といえば、砂蒸し風呂ですが、それに負けず劣らず、
地域活性化業界をにぎわしているのが、指宿で初めて
行われた道の駅PFIです。

PFIとは、民間の力(資金から運営ノウハウまで)を活用して
公共事業を行う施策ですが、当時の鹿児島県という地域で
それができる空気はありませんでした。

それを実現した立役者が今回の下吉氏です。

しかしリスクを恐れると考えられる市役所スタッフが
なぜPFIに携わるようになったのでしょうか?

下吉氏をPFIへと駆り立てたものはなんなのでしょう?

さらに下吉氏は、その先の未来に何をみるのでしょうか?

詳しくはレポートにて!!!

http://www.machiokoshi.net/100angya/reports/index.html
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■ 今月のコンサルティング商品 「地域活性化講演」
         
          
近頃、講演を依頼されます。この中でも特に顕著なのが
「事例を話して欲しい!!」
という要望です。

実際に色々な地域を回って、情報を集める事ができる
というのは、地域活性化コンサルタントの唯一かつ絶対
の強みです。

創造的破壊、もしくは破壊的創造と言われる
「イノベーション」こそが今後のまちおこしには必要
だと思いますが、残念ながら0から1は生まれません。

ですから、私達のようなたくさんの事例を持つものが
少しでもお役に立てる機会が講演なのでしょう。

ブログ 地域活性化コンサルタント日記!!
↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓
ブログ : http://blog.livedoor.jp/keisuketochio/

などをみていただき、面白そうな事例があれば、ぜひ
呼んでください。

そしてそのときの皆様の情報をまた全国にむけて発信
させてください。

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