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第345号 発 行:株式会社船井総合研究所
事務局:TEL 03-6212-2930 杤尾 圭亮
E-mail:[email protected]
────────────────── 2,174部発行───
みなさんこんにちは。週刊まちおこし編集長のトチオです。
さていよいよ、本日で11月号も最終週。来週からは最後の
月となりますが、みなさんの2008年のまちおこしにやり
残したことはありませんか?
この季節になると、年初に立てた目標を忘れて来年の準備に
入ってしまう方を時々見かけますが、まだ一ヶ月も残ってい
るのですから、最後まであきらめないことこそが来年につな
がるはずです。
そんな皆さんを応援する今月最後のメルマガは自然資源論の
まとめです。お楽しみください!!
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今週のコンテンツ
■ 今日からはじめるまちおこし実践ノウハウ
11月版『自然資源論 その4』
■ 今月のまちおこし特集
黒川温泉 『松崎 郁洋 氏 インタビュー』
■ 「温浴 100事例!!セミナー」開催!!
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■今日からはじめるまちおこし実践ノウハウ 11月版
自然資源論 その4 ~自然資源とマッチング~
こんにちは、相良(さがら)です。雄大な自然は見る
人の心を和ませます。秋から冬に移り変わるこの時期、
自然景観は普段以上に彩りを増し、たくさんの見物客を
呼びよせると思います。とはいっても訪問客に眺めてい
ただくだけでは地域にお金は落ちません。借景をウリと
する地域の悩みはまさにここにあります。
美しい自然をお金に変えるにはどうするか?この課題
を上手にクリアしているケースをご紹介しますと、そこ
は富士山を一望できる温泉。「温泉と日本一の富士山が
セット?じゃあ、うちのまちより断然有利じゃん」と思
う方もいるやもしれませんが、違います。温泉と富士山
があるだけでは、お金の落ちようは他とさして変わりま
せん。やっぱり訪問客は眺めるだけ。しかも温泉がセッ
トになっているところは、富士山周辺の広大なエリアに
は星の数ほどあって競合環境もすさまじいの一言。しか
しながら紹介する温泉は飛び抜けた集客力と収益力を誇
るのです。
温泉の名は「ほったらかし温泉」。山梨県の山中にあ
ります。交通アクセスは車のみ。しかも林道まがいの道
路でのみ辿りつける立地は「不便」という言葉がピッタ
リです。にもかかわらず、成功しているには理由がある
のです。
最大の理由は、名前のとおり「ほったらかし」なこと。
基本的には露天風呂と、ほったて小屋のような建物に脱
衣室、小さな室内風呂があるだけです。あとは軽食コー
ナー(テーブルが屋外に並ぶ程度)と簡易休憩所がある
ぐらい。あまりに簡素なつくりが、逆に日本一の富士山
を眺めるにふさわしい「自然と一体化した造り」という
雰囲気を見事につくりだし、かえってそれが強力なクチ
コミや話題を呼んでいるのです。
人件費は数人程度。投資規模は「ほったて小屋」程度。
しかしながら「身も心も建物さえも自然と一体化して露
天風呂から富士山を独り占め」という付加価値を活用し
て入泉料はシッカリ高額。ビジネスとしては成功パター
ンの典型です。成功要因をさらに探ると、店名は一度き
いたら忘れない、営業時間は日の出・日の入りにあわせ
る、浴槽の名前は「あっちの湯」と「こっちの湯」等、
ユニークさを上手に事業に取り入れ、より注目される工
夫を随所に盛り込んでいます。話題になった数年前から
は、関東の巨大商圏から連日訪問客が押し寄せ、まさに
大繁盛の状態です。
どうでしょう。「富士山が一望できる」というコンセ
プトなら誰でも思いつきますが、それを活用してお金に
換えるとなると、知恵と工夫次第で訪問者のお金の落ち
方に天と地ほどの差が生まれます。自然資源をお金にか
える・・・。この課題をクリアするには、「どこまでも
徹底的に自然とマッチさせる」、砕いて言えば「トコト
ンほったらかしにする」というあたりが、大きなヒント
になりそうです。(相良 祐司)
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○執筆者紹介 相良 祐司(さがら ゆうじ)
船井総研入社以来、地域活性化、社会貢献をキーワー
ドに業務活動を行う。自治体、民間企業を問わずにコン
サルティングを続け、寝る間も惜しんで全国を奔走して
いる。モットーは「コンサルタントは業績上げてナン
ボ!」。
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■ 今月のまちおこし特集
『松崎 郁洋 氏 インタビュー』
http://www.machiokoshi.net/100angya/reports/index.html
九州は、数ある温泉が競合する温泉王国ですが、その中で
も由布院とともに有名なのが黒川温泉です。
入湯手形による、旅館温泉めぐりや雑木林を利用した庭園
づくりで多くの観光客から絶大な人気を誇る温泉地。
しかし、いつこの温泉地が脚光をあびたかご存知ですか?
実は、その盛隆の歴史はここ20年。
ある一群の旅館経営者の決断がその決め手になっているの
です。
今回の特集では、その経営者の1人である松崎さんに焦点
をあてています。
旅館ホテルに置き去りにされた温泉街において決め手とな
ったのはなにか?
競合を意識する温泉旅館を説得させたものは一体どのよう
な手法か?
詳しくはレポートにて!!!
http://www.machiokoshi.net/100angya/reports/index.html
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