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第356号 発 行:株式会社船井総合研究所
事務局:TEL 03-6212-2930 杤尾 圭亮
E-mail:[email protected]
────────────────── 2,174部発行───
みなさんこんにちは。週刊まちおこし編集長のトチオです
。学生さんも春休みに入り、観光地域ではいよいよシーズ
ン到来ですね。といっても、正直なところ私のお付き合い
する地域でも多くは集客減少に悩んでいます。
しかし、そんなときだからこそできることがあります。
今年度号では、今だからしかできない時間がかかる様々な
コンサルティングノウハウをお教えします。
特に今回は、調査の中でも大事な内部環境について!!!
先月号で外部環境を身につけたら次はこちらです。それで
はどうぞ!!
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今週のコンテンツ
■ 今月の「まちおこし実践コンサルティングの手法」
3月版 「内部調査編 その1」
■ 今月のまちおこし特集
『クリエーター No.09 下吉 龍一 氏 インタビュー』
■「年度末 まちおこし講演 キャンペーン」
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■ 今月の「まちおこし実践コンサルティングの手法」
3月版 『調査編 その1 内部環境調査とは』
こんにちは、相良(さがら)です。2月のメルマガで
は、調査のうち外部環境調査についてお伝えしました。
今月は内部環境調査です。
内部環境には、
●自分達が持っている資源は何か
●まちおこしを担う人材含めた組織体制はどうか
といったものがあります。
今週は前者の「持っている資源」についてです。立地
環境や観光動向、競合状況をみる外部環境調査と異なり
内部環境調査はデータを検証するというより地域キーマ
ンへの聞き取りや文献調査を行い、客観的なコンサルタ
ントの視点を通して「まちの有効資源」を抽出していき
ます。
ここで重要な視点があります。このメルマガでもよく
出てくる『長所伸展』と『力相応一番主義』です。
【長所はターゲットの立場で見極める】
まちを活性化するために最も効率がよいのは長所を伸
ばすこと。活性化資源を抽出するのも同様の考え方をと
ります。簡単なようですがよく誤解されているので実際
にあった例をあげます。
地域自慢の観光施設が赤字続きでコンサルティングを依
頼され、「このまちと観光施設の長所を教えてください」
と町長や地元自治会の会長などに質問しました。両名の
コメントを要約すると「長所はおいしい農産品。ちなみ
に短所は冬になれば数メートルにもなる雪。ここは全国
でも有数の豪雪地帯です」という具合。ここで「では長
所の農産品・特産物を頑張って売りましょう」とは単純
になりません。
農産品や特産物が確かに長所でも、その類はどこのま
ちも似たりよったり。それよりもまちを訪れるターゲッ
ト(例:県外の人や観光客)の視点で資源を見たときに
長所と呼べるものは何かが大事になります。
コンサルタントの視点で客観的に長所を抽出した結果
は「長所は雪。今後は雪をコンセプトに盛り込んで商品
開発や広告宣伝をしていきましょう」となりました。ま
ちおこしを担う方々にとって、自身の長所は意外と盲点
の事が多く、ダメだと思っていた要素が長所になること
もあります。例のケースでは利用者(観光施設を訪れる
観光客の視点)の視点では、県外の人にとって豪雪地帯
の圧倒的な雪や雪原の景色は、お金をかけてでも見に行
きたい要素でした。
【短所と思っても細分化すれば長所が見つかる】
また、あらゆる事業が横並びに赤字であることは普通
皆無です。観光施設の飲食部門、宿泊部門、売店部門な
どを丹念に見ていくと、飲食だけはギリギリ黒字を維持
している、売店のお土産だけは利益が出ているという事
があります。一般に毎年業績が落ちている部分を伸ばす
のと、売上・利益を確保している部分を伸ばすのでは、
費用対効果と苦労はまるで違います。短所を直すよりも
長所を伸ばすほうが断然ラクで結果が出やすいですから
ここでは売店のお土産に力を投入して頑張ることになり
ます。長所伸展にはこの視点も大事になります。
【力相応一番の資源を見つける】
まちおこしでは、どんな些細な事でも「一番」を見つ
け出さねばなりません。日本一の富士山が見える景色、
あるいは日本一豪華なホテル、こういった要素を持って
るまちはレアケース。では日本一が無理なら関東一番の
要素、関東一番がダメなら千葉県で一番、それもダメな
ら地域で一番、最後は隣接したまちと比べて一番でもい
い。極論を言うと一番はどんな些細なものでもよいので
す。地域一番の要素を持てばそれだけで地域内で最も影
響力を持つ事ができ、お客様を引き寄せる事ができます。
例え話をすると、地域で一番「カップルが多い観光施
設」とアピールすることで、周辺観光を考えていたカッ
プルは「じゃあ、ぼくらもいこう」となる訳です。カッ
プルが多い施設とうたう競合は滅多にいないでしょうか
ら、事実カップルが多いならばそれだけで地域一番を獲
得したことになります。
冒頭の話にもどると内部環境調査はまず、有効な地域
資源を発掘することから始まります。有効な地域資源は
ヒアリングや文献調査、現地踏査で探しますが、ミステ
イクしないために「長所伸展」と「力相応一番主義」と
いうフィルターが必要で、長所は意外と見落とされてい
たものだったり、一番は「そんなものを一番とうたって
いいのか」といったものだったりします。
1月のメルマガでまちおこしの設計図を描くには、コ
ンセプトが重要と書かせてもらいましたが、コンセプト
と内部調査結果は表裏一体、切っても切れない関係です。
調査後のまちおこしの青写真を描くにはここで間違いが
あってはなりません。皆様のまちが有効資源をミステイ
クしないためにも以上の点に留意し、本当に有効な資源
を抽出する手順を踏んで欲しいと思います。
(相良 祐司)
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『クリエーター No.09 下吉 龍一 氏 インタビュー』
http://www.machiokoshi.net/100angya/reports/index.html
鹿児島からさらに車で30分南に下ると発見できるまち、
それが指宿です。
指宿といえば、砂蒸し風呂ですが、それに負けず劣らず、
地域活性化業界をにぎわしているのが、指宿で初めて
行われた道の駅PFIです。
PFIとは、民間の力(資金から運営ノウハウまで)を活用して
公共事業を行う施策ですが、当時の鹿児島県という地域で
それができる空気はありませんでした。
それを実現した立役者が今回の下吉氏です。
しかしリスクを恐れると考えられる市役所スタッフが
なぜPFIに携わるようになったのでしょうか?
下吉氏をPFIへと駆り立てたものはなんなのでしょう?
さらに下吉氏は、その先の未来に何をみるのでしょうか?
詳しくはレポートにて!!!
http://www.machiokoshi.net/100angya/reports/index.html』
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