第365号まちおこし実践コンサルティング手法商品戦略その2

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　　第365号　発　行：株式会社船井総合研究所
　　　　　　　事務局：TEL 03-6212-2930　杤尾　圭亮
　　　　　　　E-mail：[email protected]
────────────────── 2,174部発行───

みなさん、こんにちは！！船井総研がお送りする週刊まちお
こし編集長のトチオでございます。

さて、先週から今週にかけては新型インフルエンザ、北朝鮮
の核実験といった外部からの脅威が国内消費をますます落と
す要因を作り出しました。

こういった外部要因があったとしてもその被害を最小限にす
るためには、どうしても欲しい、体験したいと思わせる商品
づくりが必要です。

今日はそんな商品づくりの二回目。どうぞお楽しみ下さい！

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　　　　　　　　今週のコンテンツ

■　今月の「まちおこし実践コンサルティングの手法」　
　　　　　　　　　５月版　「商品戦略　その２」

■　今月のまちおこし特集
『クリエーター　No.12　堀　忠雄　氏　インタビュー』

■絶対役立つセミナー告知－１

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　（５月２７日　１３：００～１６：００　特別講座あり！！）
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■今月の「まちおこし実践コンサルティングの手法」　
　５月版「商品戦略編その２～迅速に開発する商品～

　こんにちは、相良（さがら）です。商品戦略といえば
主力商品のことを想像されると思います。しかしそれと
は別に、瞬時に新商品を作り上げ、同時に大きく注目さ
れ、効果的に業績を伸ばすための商品開発・商品戦略と
いうのもあります。今週は後者について書きます。

　世の中のマーケットが、刻々と変化するのは論を待た
ない話ですが、一方で予測がしやすく、短期間に市場が
一時うねるように大きく揺さぶられる変化もマーケット
には必ずやってきます。瞬時に作成する新商品は、むし
ろこの「短期間の市場のうねり」にあわせてつくりあげ
ます。

そもそも商品戦略には、市場を意識することと、競合を
意識することが大きくは必要ですが、この場合は特に市
場のスピードの速さも意識する必要があります。良い例
は、オリンピックやワールドカップ、野球のベースボー
ルクラシックといった世界が注目する国際大会。

北京オリンピック開催のおよそ１ヶ月間、あるいはベー
スボールクラシックのサムライジャパンの連覇後の約２
週間、世の中のマーケットは普通では考えられないよう
な特徴的な広がりを見せました。短期間のうちに消費者
が特定の商品購入に殺到し、例えば五輪２連覇を達成し
た北島選手と同モデルの水中ゴーグルや、ＷＢＣ決勝打
を放ったイチロー選手のユニフォームや帽子が、どこの
スポーツショップでも品切れ状態になった事はわかりや
すい例です。

　これら市場の急激な動きにあわせて商品をつくること
ができれば、市場の伸びに比例して一気に商品知名度を
伸ばし、メディアに注目されてまちや施設の知名度が格
段に上がり、かつ業績を短期間に効果的に伸ばすことが
できます。

国際大会などは数年に一度ですが、実は世の中にはこう
いった短期間に市場を揺さぶる出来事が結構頻繁におこ
ります。例えば定額給付金、あるいは総理大臣や大統領
の交代、解散総選挙、高速料金の低料金化、新型インフ
ルエンザなどが典型例で、このタイミングで自分達が何
かしらの商品をひねり出すことができれば、結果的に大
きなメリットをえることができます。

さて、熱しやすく冷めやすい、いわば短期間に加熱する
市場を逃がさないスピードで商品をつくらねばならない
ので、ゼロから開発している時間などありません。つま
り既存の商品を素早くカスタマイズする事がこの商品開
発成功の最大の鍵です。

【定額給付金の例】
自社がもつ既存商品を２～３組み合わせて定額給付金の
単価（２万円前後）の商品パッケージにして売り出した　
⇒例：ペア宿泊＋食事＋マッサージを組み合わせた観光
　ホテルの２万円パッケージ

【大統領の選挙の例】
大統領選挙を世界中のメディアが注目し、ニュースが毎
日放映され始めた頃から準備を開始。選挙のタイミング
にあわせ既存商品（まんじゅう）を「オ●マまんじゅう」
として発売する（実施して注目されやすく効果が
高いのは当然ながら福井県小浜（おばま）市でした）

【日本の総理大臣の例】
新しい首相就任にあわせて「内閣総理大臣」という料理
メニューを急ぎ作成（この場合は巨大なパフェを作成）、
観光施設の注目商品として売り出した

【新型インフルエンザの例】
商品開発というわけではないですが、花粉マスクに売れ
行きを参考に、新型インフルエンザのニュースを知った
時点で、急ぎマスクを大量に仕入れ、売店で販売するこ
とで単品商品の売上を効果的に伸ばした

・・・等

　今回は商品戦略とそれに関わる開発の話の中でも、長
きにわたって主力となる類の商品ではなく、年に数回か
ら１０回程度やってくる短期間の市場の大波を的確にと
らえ、そのたびに知名度や影響力を高める、そんな商品
開発と考え方について述べました。

戦略といえば中長期的な視点の話ですから、短期間につ
くりあげる商品についても、当然その視点について述べ
たつもりです。襲来するマーケットの津波に対して場当
たり的に対処するのではなく、毎年必ずやってくる「予
測できる事態」として戦略的な発想をもつことで、この
マーケットのうねりを自分達のメリットに変えることが
できるようになります。

市場をとらえること自体は、従来の商品戦略と同じです
が、今回の考え方は、「スピード」を重視し、「タイム
リーに既存商品のカスタマイズ」する手法で行うぶん、
年間業績を断続的に押し上げるという、いわゆる主力商
品の戦略・開発とは少し違った形の成功を実現すること
ができます。（相良　祐司）

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『クリエーター　No.12　堀　忠雄　氏　インタビュー』

http://www.machiokoshi.net/100angya/reports/index.html

女性にモテナイ地域は発展しない！！

そんなスローガンで各種施策を展開する町、京都府、和束町
の町長　堀氏。

女性の時代、とは言われていてもここまで女性を重視する
まちの政策を前面に出す首長はまずいないだろう。

実際に、リーガロイヤルとのお茶をつかった懐石フレンチ、
女子大をターゲットにした体験ツアーなど、その施策は、
多種多様である。

では、、、、このような女性重視のお茶の産地における
地域活性化の秘策はどのように生まれたのか！！！

詳しくはレポートにて！！

http://www.machiokoshi.net/100angya/reports/index.html
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